5分でわかるPOSの仕組みとメリット(Proof of Stake)

POS(Proof of Stake)は仮想通貨のブロックチェーン上での承認システムのことです。現在POSを採用する仮想通貨が増加傾向にあり、イーサリアムもPOSを採用する予定を立てています。このPOSが普及している理由とその仕組みについてわかりやすく説明します。

 

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Proof of Stakeってなに?

Proof = 「証明」、Stake = 「投資」と直訳するとこういった意味になります。仮想通貨の基本的な仕組みであるブロックチェーン上のことで言えば、自分のウォレットでの計算処理により投資(取引)の承認(証明)を行ったものに報酬を与えられるということになります。

ただ、これだけではPOSの説明にはなりませんね。

POSと比較されるのがPOWです。POWを理解することでPOSのメリット、デメリットがよくわかってきます。

 

POW(Ploof of Work)について

ブロックチェーン上では、世界中のユーザーの取引を管理台帳に書き込む処理が行われます。世界中にいるユーザーが自身のウォレットにより互いの取引の承認作業を行うとになります。もう聞き飽きたかもしれませんが、これが政府や中央銀行などの管理者なしに取引の承認を行える、ブロックチェーンの非中央集権性になります。

ここで取引の承認に携わったユーザーに報酬が与えられますが、これがマイニングです。マイニングを行うユーザーのことをマイナーと呼びますが、承認作業に関わったマイナー全てに報酬が付与されるわけではありません。この報酬の振り分け方がPOSとPOWの大きな違いになります。

ではPOWによる報酬はどのように振り分けられるかというと、より速く取引の演算処理を行えたユーザーに多くの報酬が付与されます。このため、報酬を得るにはとても高性能で大規模なコンピュータが必要になります。

ビットコインのマイニングは現在企業が事業として行うレベルにあります。設備や電気代など莫大なコストがかかり個人ではとても報酬をもらうことはほぼ不可能に近いです。

他の問題点としては、51%問題があり、マイニングの計算能力のうち51%以上を悪意あるマイナーが占有してしまうと、二重支払いや取引の妨害などが可能になってしまいます。実際このような問題は起きてはいませんが、現在、マイニングは少数のグループにほぼネットワークの大部分を占有されており、上位のグループが結託することで51%以上の占有は事実上可能となります。今後起きてもおかしくはない問題の一つです。

このような問題点を改善しPOWの代替として作られたのがPOS(Ploof of Stake)です。

 

POS(Ploof of Stake)の仕組みとメリット

簡単に言うと、POWが計算能力によって報酬の量やもらえる確率が増えるのにたいして、POSは保有する仮想通貨の量によってそれらが決まります。

  • Ploof of Work → Work(仕事量)に応じてPloof(承認)を行う
  • Ploof of Stake → Stake(資産)の量に応じてPloof(承認)を行う

ということなので、多くの仮想通貨を保有している人ほど、ブロックチェーン上の承認作業により新しいブロック生成をできる確率が高くなるということです。

POWでは取引の承認作業のことをマイニング(採掘)と呼んでいますが、POSでは対比的にフォージング(鋳造)と呼ばれています。

基本的には同じ量のコインを保有している場合は、ランダムに次のブロックの生成者が選ばれることになります。

POS通貨を選ぶメリットは様々です。

 

個人でも報酬をもらえる

POWのように大規模な専用マシンを必要としないため、個人でもある程度の量の仮想通貨を持ってさえいれば気軽に。個人のノートパソコンや最近ではスマホのモバイルウォレットでもPOSで報酬がもらえる仮想通貨も増えています。

無駄な計算処理がいらない

POWはより大きな計算処理をしたマイナーにブロック生成の権利が与えられるので、電気代をかけて計算処理をしても報酬がもらえない場合があります。POSは最初に通貨の保有量でブロック生成を行うマイナーを決めるので、無駄な計算処理をして大きな電力を消費する必要がありません。

また、1件のブロック生成をするために多数のマイナーが計算処理で競う必要がないので、より効率的で高速なブロック生成を行うことができます。そのため送信速度もPOW通貨に比べ速い傾向があります

セキュリティが高い

前述したPOWにおける51%問題がPOSでは起こりにくい仕組みになっています。POSでも51%の仮想通貨を保有してしまえば、ブロックチェーン上の取引を悪用することは可能ですが、仮想通貨の51%を保有するにはとんでもない資金が必要になります。また、51%を保有し悪用を試みたところで通貨の価値が下がってしまい割に合わなくなってしまいます。

 

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POSの問題点と解決策

POSにもその特性上様々な問題点があります。

大量保有者有利

その仮想通貨がまだ安かった時点に大量に保有しているマイナーが存在します。当然、保有量に応じて報酬が得られるPOSでは大量保有者に報酬が集中してしまう形になってしまいます。ある程度価格が上がってしまい多くの量を仕入れることができなかった後発組には大変不利な状況です。

大量保有者のみがどんどん資産を増やしていってしまうため、この点においてはPOWの少数グループによる占有状態に近いものがあります。

更にマスターノードという仕組みを導入している仮想通貨があります。

マスターノードとは

マスターノードをウォレットに設置することにより、仮想通貨取引のより重要な機能を委任される仕組み。マスターノードの設置条件は通貨によってさまざまだが、主に仮想通貨の保有量が条件になる場合が多い。

マスターノードを設置することで更にブロック生成の確立が高まったり報酬の割合もアップする場合もあります。

以上のようにより多くの保有者に富が集中してしまうという問題点があります。

しかし以下のような解決策も存在し、すでに導入している通貨もあります。

Coin Age (コインエイジ)

Coin Ageは、コインの保持日数をマイナーの選定に利用する手法です。保有量に加え、保有日数が多い通貨を多く持つマイナーを優先するという仕組みです。ポイントは、一度選定の材料に使われたコインの保持日数をまた0日にリセットすることで特定のマイナーが有利になることを防ぐという利点があることです。

通貨の流動性が低下

POSはウォレットに通貨を入れておくことで報酬がもらえ、増えれば増えるほど報酬をもらえる確率も高くなるので、積極的に売買に使われにくいという側面を持っています。イコール流動性が低くなってしまうということになります。

通貨は買い物や他の通貨との交換などに使われてこそ価値が高まっていきます。仮想通貨の場合も同じで、将来様々なサービスや取引での実用が期待されるほど価値が高くなっていきます。実際に実社会で実用されているビットコインやイーサリアムなどは高い評価を得ています。

逆に、買い物や取引に使われていない流動性の低いコインは、いくらコインの性能が高くても、実用の機会が少なければ通貨の価値も低いということになってしまいます。

無限に増えていく

これは致命的な問題です。発行枚数の上限を定めていたり、様々な方法によって通貨が消去される仕組みを持っている通貨は別ですが、POSを採用しているにも関わらず発行上限無し、burn(バーン)などの枚数調整なしなどの無限に枚数が増えてしまう仕組みをとっている仮想通貨が実際にあります。POSにより枚数がどんどん増えることで当然通貨の価値が薄まり価格は下落します。

大量の枚数を保有できたことで報酬も増え、マスターノードまで設置することができても、世の中に流通する量が増え続けていく以上、通貨の価値は下がり続け最悪価値がゼロとなってしまう場合も考えられます。

大規模なサービスでの利用や、世界中での利用を視野に入れた場合ある程度の枚数は必要ですが、投資対象としてみる場合このような通貨はあまりお勧めしません。

POSの仮想通貨を選ぶ際は、発行上限を確認したり、何らかの方法で通貨を消費できる仕組みがあることを確認する必要があるでしょう。

 

POSのオススメ通貨

多くのPOS通貨がありますが、今後の伸びしろや実社会での利用の可能性に焦点を当てて以下の2銘柄をピックアップしました。

Cardano(ADA)

実はまだ、カルダノのプラットフォームにはPOSの仕組みは実装されていません。2018年のアップデートで実装される予定です。発行枚数も上限があり、POSの選定も完全ランダム化とされていて公平性も高いです。まだ開発初期段階にある通貨ですが、既存の通貨の問題点に焦点を当てて開発されていることから、現在のPOSの問題点を改善したものが実装されることが予想されます。

使い道はオンラインカジノなどと言われていますが、近々ATMなどでの利用も予定されいて多くの場面での利用を想定しているようなので流動性も期待できます。

またセキュリティの高いウォレットアプリにてPOSが行えるということなので誰でも簡単にPOS報酬がもらえそうです。

国内取引所ではまだ取扱いがなく、Binance(バイナンス)などで買うことができます。

NEO

中国版イーサリアムと呼ばれるNEOですがこちらも独自のDelegated Byzantine Fault Tolerance(dBFT)と言われるPOSの一種を採用しています。取引情報のほかに取引それぞれの契約内容も管理できるスマートコンストラクトを実装しており、まさにイーサリアムのライバルと言える仮想通貨です。

dBFTは、ブロックチェーンへの参加者を増やすため、POWや一般的なPOSと違いトークン保有者全員に報酬が入る仕組みとなっています。発行上限も1億枚と決められておりインフレ状態になる可能性もないので安心できます。

イーサリアムも現在のPOWからPOSに移行する予定ですが、具体的な時期が示されていないためその点においてはNEOに軍配があがります。

また、中国産の仮想通貨の中では常に時価総額ランキイングで上位に入っており、今後巨大な中国の市場で注目されれば大きく価格が上がることも予想できます。中国の大手企業は国内のプラットフォームを使用する傾向がありNEOの実用も十分考えられます。

NEOは多くの取引所に上場していますが、最も取引高が多く流動性の高い多いBinance(バイナンス)で取引することをおススメします。

まとめ

POS通貨の中には、一時は大きく価格を伸ばしたにも関わらず、上述したような弱点を改善しきれず大量保有者を残しどんどん価値を下げていき存在すら危うくなっているものもいくつか存在します。POS報酬をたくさん受け取れてもその通貨に価値がなければ全く意味がありません。その点に十分気を付けて投資する通貨を選ぶ必要があります。

逆に、優良なPOS通貨を選べれば、将来の価格上昇の期待と共に、利息のようにPOS報酬を受け取れるという大きなメリットがあります。また、POSの弱点を分析し改善できる仮想通貨プロジェクトこそ優良な投資対象と言えるのではないでしょうか。

 

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