仮想通貨 プラットフォーム型の将来性

仮想通貨には大きく分けて、ビットコインやリップルなどの決済型とイーサリアムやリスクなどのプラットフォーム型に分類されます。

仮想通貨について調べていると「プラットフォーム」という言葉を必ず耳にすると思います。仮想通貨に限らず、コンピュータ関連の用語として広く使われている言葉です。日本語だと「基盤」とかに訳されますね。ではIT技術におけるプラットフォームとはどのような意味なのでしょう。

プラットフォームとは

プラットフォームとは、コンピュータにおいて、ソフトウェアが動作するための土台(基盤)として機能する部分のことである。

アプリケーションソフトウェアにとってのプラットフォームといえば、オペレーティングシステム(OS)の種類や環境などを指す場合が多く、また、OSにとってのプラットフォームといえば、CPUをはじめとするハードウェアのアーキテクチャを指すことが多い。

通常、ソフトウェアは特定のプラットフォーム向けに開発され、対応するプラットフォームでのみ動作する。そのため、例えばWindows向けのアプリケーションをLinux上で動作させることはできず、PC/AT互換機にMac OS Xをインストールすることもできない。

IT関連用語としては、主にプログラムが動作するWindowsMac OSLinuxなどのOSのことを指します。あるものを実行するための基盤環境という意味になります。

 

 

それを踏まえて以下の説明になります。

 

仮想通貨におけるプラットフォームとは?

プラットフォーム型の代表Ethereum(イーサリアム)を例にあげて仮想通貨のプラットフォームについて簡単に説明します。

イーサリアム(プラットフォーム型)の目的は?

イーサリアムとはコインの名前ではなく、政府や銀行などの管理部門を必要としないブロックチェーン技術を利用したプラットフォームのことを指します。

ビットコインを代表とする決済系の仮想通貨も、ブロックチェーンを利用した非中央集権なシステムにより取引の情報を管理しています。しかしビットコインはコインそのものが世の中で使用されることが主な目的です。ドルや円などの法定通貨のように政府や中央銀行の様々な規制に左右されることなく、いつでもどこでも取引が可能なことがビットコインが開発されたポイントです。

イーサリアムは、それ自体のプラットフォームの普及に主眼を置いています。管理者を必要としない分散型アプリケーションをイーサリアムのプラットフォームを利用しだれでも構築することができるのです。

ざっくり言うと、

・ビットコイン「ビットコインを使ってもっと便利に買い物をしてください!」

・イーサリアム「イーサリアムのプラットフォームをアプリやサービスの開発に利用してください!」

というような感じです。イーサリアムはより開発者向けに作られたものです。

 

プラットフォーム型通貨の価値は何に影響される?

プラットフォームを動かすのに必要不可欠となるのがトークンです。イーサリアムで言えばETH(イーサー)です。

トークンは、ビットコインなどの決済型通貨と同じように決済に使用することもできます。

また、トークンがプラットフォームを動かすための手数料となるため、プラットフォームが稼働すればするほどトークンが使われその価値が上がる仕組みです。

多くの場面でトークンが利用されれば価値は上昇しますが、これはプラットフォーム型の仮想通貨に限らずビットコインなどの決済型通貨でも基本的には同じです。

では、プラットフォーム型の価値を左右する長所と短所について簡単に説明します。

プラットフォーム型の長所

サービスベースでの使用を想定

決済型コインであるビットコインなどは、正直価値を担保することができる機能を備えていれば十分です。買い物などの決済サービスに使用できる通貨は何種類も存在する必要がなく、より安全性や速度に優れた少数の通貨が残っていくでしょう。

それに比べ、特定のサービスでの使用を目的に作られたプラットフォーム型の仮想通貨は、その分野での使用に特化した機能を実装しています。金融、医療、教育、エンターテインメントなど分野を絞ると決済型通貨より大きな優位性があります。

例えば、イーサリアムベースで開発されたプラットフォーム型通貨TRONは、動画投稿やSNSなどの個人のコンテンツ発信サービスでの実用を想定しています。そのため、ユーザーが無料でコンテンツを配信できるシステムや、ユーザーに独自トークンを報酬として配布するシステムを持っています。これらは既存の決済型通貨にはないTRON独自の仕様です。

※TRONについてはこちらの記事をご覧ください

特定のサービスに特化したプラットフォーム上で実用されれば、そのサービスが無くならない限り通貨の価値も無くなることはないでしょう。

 

開発が容易

主にイーサリアムをベースにして多くの仮想通貨が作られています。イーサリアム以外にも、リスク(Lisk)NEOなども独自のプラットフォームにより作られています。

そもそもの開発目的が分散型アプリケーションの普及を目的としていますので、オープンソースとしてソースコードが公開されており、開発環境も複雑なコーディングを必要としない簡単なものとなっています。

特にリスク(Lisk)はすでに広く普及しているプログラミング言語であるJapaScriptにより作られているのもポイントです。また、開発が簡単にできるように独自のSDK(開発環境)の開発も行っています。

誰でもプラットフォームを利用して開発を行うことができるので、今後分散型アプリケーションを構築する上で採用される可能性をより期待できます。

独自トークンを発行できる

プラットフォーム型仮想通貨は独自トークンを発行できる機能を備えています。

coinmarketcapの表ですが、Platformの項目にEthereumと表記があるのがイーサリアムのプラットフォームをベースに作られたトークンです。表にあるものは一部ですが、イーサリアムにより発行されたトークンは数多くあります。

独自トークンを発行するには多少プログラミングの知識も必要となりますが、イーサリアムを利用すればだれでも簡単に独自トークンを発行することが可能です。また、発行されたトークンは実績あるイーサリアムのプラットフォーム上で扱われるため高い信頼性があります

ICOに利用されていることも大きなポイントです。現状、ICOの多くはイーサリアムにより行われる場合が多いですが、LISKのプラットフォームを利用したICOがいくつか予定されていますし、他のプラットフォーム型通貨も独自トークン発行機能を備えていることからICOに利用され今後注目される可能性も十分にあります。

ERC20基準によるメリット

イーサリアムのプラットフォームにより発行されたトークンの多くはERC20という基準で作られています。ERC20基準でトークンを発行することで、独自のウォレット作らずにイーサリアムのウォレットをそのまま利用することができます

同じ基準で作られているため、取引所での管理もしやすく上場しやすいという傾向があります。

また、ICOで資金調達をするにあたり、すでにあるプラットフォームを利用でき、ウォレットも普及しているイーサリアム用のものを使用できるためICOがスムーズに進みやすいというのもメリットの一つです。

 

プラットフォーム型の短所

用途が限られる

ビットコインなどの決済型通貨は、様々な場面で利用できることを目的としている為、特定のサービスでの利用に限られることなく多くの用途が存在します。

しかしプラットフォーム型の仮想通貨は、そのプラットフォーム内でのサービスでしか利用できないことがほとんどです。例えば、あるサービスでの決済を目的に発行されたトークンは、そのサービス内のプラットフォームでしか使う事ができません。逆に、サービス自体が世界的に普及すればトークン自体の価値上昇は期待できるので、どういった用途で使われるのかに着目し銘柄選定を行う必要があります。

トークンの数が膨大なため目的が重複するトークンも

前述したとおり、イーサリアムから発行されたトークンでもICO銘柄を含めかなりの数が存在します。ERC20準拠のものでも約4万8千以上です。

主なERC20準拠のトークンでもこのくらいあります。https://etherscan.io/tokensより

 

そのそれぞれが特有の目的を持ち発行されましたが、さすがにこれだけ膨大な数があると発行目的が重複している部分をもつトークンも少なくありません。例えば、OmiseGOICONQashなどのトークンはそれぞれ様々な場面で使用されることを想定していますが、「金融」分野での活用を視野に入れているという点で目的がかぶっています。

特定の分野でスタンダードな存在になるには激しい競争が予想されます。より有望なトークンが残り、それ以外のトークンは全て価値がなくなってしまうリスクも大変大きいです。これはプラットフォーム型トークンにだけ言えることではありませんが、新規発行が容易な為大量のトークンが存在する特にERC20準拠タイプへの投資には、より慎重になって銘柄選定を行う必要があるでしょう。

 

まとめ

決済型の仮想通貨であるビットコインやDASHなどは他の通貨に先行して世界で実用されています。しかし、プラットフォーム型の仮想通貨はイーサリアム以外まだ本格的な実用のニュースは少なく今後の伸びしろが期待できます。更に、プラットフォーム型の特徴から今後加速度的に大手企業などによる実用が増えてくることが想定できます。

投資の判断材料としては、プラットフォーム型通貨の場合は通貨の機能だけではなく、利用が想定されるサービスに主眼を置いて判断するのもいいかもしれません。サービス自体の規模や将来性、先進性などに注目してみましょう。

その上で、基本的な判断材料となるホワイトペーパーや、開発状況、バックグラウンドにいる企業体などから総合的に将来性を予想しましょう。

 

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