今回紹介するのは、MTF-MA(マルチタイムフレーム移動平均線)というMT4のインジケーターです。
名前の通り、このインジケーターは
「短期足のチャートに長期足の移動平均線(MA)を表示することができる」
という代物です。
分かりやすく例えると、5分足や15分足などの短期の時間軸の画面に、1時間足の移動平均線を表示させることができるインジケーターです。
MTF-MAの概要
MTF-MA(マルチタイムフレーム移動平均線)というMT4のカスタムインジケーターです。このカスタムインジケーターは有志の方が作成し無料で配布しているものです。
記事の冒頭でも書きましたが、ある時間軸の移動平均線を違う時間軸のチャートに表示できるといういたってシンプルなインジケーターです。
15分足のチャートに1時間足の40日のMAを表示させたものです。
どの時間軸の何日の移動平均線をどのチャートに表示するかなど設定可能となっています。
MTF-MAを使うメリット
仕組みとしてはとてもシンプルなインジケーターですが、以下のようなメリットが挙げられます。
- 長期順張りを意識したトレードが可能
- エントリーの条件(マイルール)にできる
- 一つのチャート画面で様々な分析が可能
特に短期~中期での短い時間足でのトレードをする方におすすめです。
メインとして見ている時間足より長期の足を見ることが重要と言われていますが、その点について具体的にどのようにすればよいかわからない方にはぜひ使ってほしいインジケーターです。また、移動平均線で最も重要な要素である向き(方向)をより視覚的に判断できるというのもMTF-MAの特徴の一つです。
MTF-MAの設定方法
MTF-MAの設定できる値(パラメーター)は以下のようになっています。
Time_Frame
どの時間足の移動平均線を表示するか設定します。
値は、30分足=30、1時間足=60、4時間足=240、日足=1440を入力します。
MA_Period
移動平均線の期間を入力します。
20日移動平均線なら20、100日移動平均線なら100を入力します。
MA_Method
移動平均線の種類を選択します。
0 = SMA(単純移動平均線)
1 = EMA(指数平滑移動平均線)
2 = SMMA(平滑移動平均線)
3 = LWMA(加重移動平均線)
MA_Shift
移動平均線を左右に何本分ずらすかを入力します。
特に理由がなければデフォルトの”0″にします。
Line_Widh
ラインの太さを選択します。
値を大きくするほどラインが太くなります。
Line_Style
ラインを破線等に変更することができます。Line_StyleでL1を選択した場合のみ変更することができます。
Draw_Line_Type
ラインを曲線にするか階段上にするか選択します。Step_Channel=階段上、Smooth_Sloope=滑らかな曲線
Decimal_Price
表示される価格の小数点以下の値を設定します。
クロス円なら2、ドルストレートなら5など通貨に合わせて変更します。価格は、ラインにカーソルを合わせた際にポップアップで表示されます。
Use_Custom_Bars
インジケーターの描画本数を変更するかどうかを選択します。
True=変更可、False=変更不可
Custom_Bars
インジケーターの描画本数を設定できます。理由がない限りデフォルトの値で問題ありません。
MTF-MAの利用方法一例
MTF-MAを使ったトレードの一例を紹介します。
ラインとの組み合わせ
MTF-MAとチャネルライン、水平線の組み合わせでのショート(売り)のエントリー例です。
5分足のチャートに、1時間足の40日移動平均線の設定にしたMTF-MAを表示させています。
チャネルラインの中で上昇トレンドを作っていますが、MTF-MAは下向きなので長期では下降トレンドであることを表しています。
エントリーの材料としては、
- 上昇チャネルラインの下限を下にブレイク
- 再度上昇(リテスト)するが水平線に抑えられ高値更新失敗
- MTF-MAの向きは変化なし
以上の3つが挙げられます。
短期では逆張りに見えるかもしれませんが、MTF-MAが下方向であることから長期のトレンド方向に従ったエントリーの判断をすることが可能となります。
今回の例では、ラインを使ったエントリーの判断方法を紹介しましたが、MACDやCCIなどのシグナル系のインジケーターと組み合わせることにより、さらに利益となる可能性が高いエントリーの条件を生み出すことも可能です。
MTF-MAの導入方法
MTF-MAは、MT4の標準インジケーターではなく、外部のカスタムインジケーターです。以下のサイトで無料でダウンロードすることができます。
カスタムインジケーターをMT4に追加したことがない方は、とても簡単なのでぜひ挑戦してみてください。カスタムインジケーターの追加方法は以下記事で詳しく紹介しています。
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